年末調整の仕訳とは
毎月の給与計算においては、会社側で所得に応じた所得税を差し引いて計算が行われています。
年度の途中で扶養親族が増えたり生命保険をかけている分などの税額は会社側では計算をしていないため、毎年秋口に調書を取って生命保険の控除をしたり、扶養親族に変更はないかなどを調べ、改めて計算し直します。
所得税を払いすぎた方に対して、年末に給与で支払い済みの税金の相殺をすることを年末調整といいます。
会社経理側での年末調整の仕訳は帳簿上どのようにすればいいのでしょうか?
年末調整の仕訳 預り金
経理的な話をすれば、毎月社員から控除されている所得税は簿記における「預り金」として仕訳計上されます。
預り金でも新たに細目を設け、社会保険料、源泉所得税などといった細かな振り分けをするとスムーズです。
事業所の支払い形態によっても違ってきますが、毎月や税務署からの指定日に会社で預り分の所得税を納めることになります。
個人の確定申告の関係から年末には年末調整が必要となり、年末調整の仕訳が会計上、必要になります。
借方に預り金を据える仕訳によって、税務署に納付した旨の年末調整の仕訳を計上すると、預り金の中の細目としての源泉所得税の項目はゼロになります。
こういったケースは、年末調整の仕訳で源泉所得税の還付がなかったケースになりますが、実際ゼロになることはありません。
住宅ローン控除の2年目以降の申請などで、所得税がすべて還付される方もいます。
このように年末調整の仕訳上、預り金勘定がマイナス勘定になる場合もあります。
これは、所得税納付額を還付金が上回った場合に小さな事業所などで見受けられます。
年末調整の仕訳で仮払金の勘定科目や未払金に振り分けて、預り金のマイナス勘定を相殺する作業が必要になります。
こういったケースは、年末調整の仕訳で預り金の科目をマイナスにするための振替科目が必要になるのか迷うところです。
年末調整の仕訳方法
事業所によって経理処理がまちまちです。
預り金のマイナス残高をそのまま決算時のバランスシートに残しておく場合もありますが、多くの場合貸方に仮払金、借方に預り金といった振替仕訳を行い、年末調整時の仕訳で発生した預り金のマイナス残高を消しておきます。
このような年末調整の仕訳に悩んだ場合は、経理従事者が集まる質問掲示板でアドバイスを仰いだり、Yahoo!知恵袋などの質問サイトなどで意見を募ったりするといいでしょう。
当たり前ですが、一番正確に年末調整の仕訳に関してアドバイスをもらうことができるのは、税理士や公認会計士です。
最も良いと考えられる年末調整の仕訳方法を仰ぐといいでしょう。